ODなのかふとーこーなのか

中1息子のふとーこーというかODというか

5月~6月のこと

当時のことを日記で振り返ると、既に入学式の翌々日の夜から「学校行きたくない」と言い始めていて、それでも4月の後半には行きたくない様子や元気のない様子は減っていた。

 

5月の連休中日にあった2日間の平日は普通に登校。冗談めかして「明日行かなくてもいい~w?」と言われたけれど朝には普通に起きて登校してほっとするも、ゴールデンウィーク後半を終えた日の夜「もう明日から学校に行きたくない」と泣き始める。ああついに来ちゃった。とりあえず翌日は本人も行かなきゃまずいと思うからと登校。帰りに見かけた息子は友達と楽しそうに話しながら下校していた。ああ良かった、行くと楽しいんだな、と。帰宅後も「頭は痛かったけど楽しかったよ」と話していたのでこれで大丈夫と思ったら、夜お風呂から出たあたりからどんよりとした空気に包まれ、寝る時間になっても「寝たら明日になっちゃう」と言って寝ない。そしてぽろぽろと涙を流す息子に「少し休もうか」と決めた。

 

1週間ほどは完全に休み。午前中と夕方の頭痛をのぞき、規則正しい生活をしつつ機嫌も良く、一人でコンビニに行ったり自主学習もしたり。担任の先生には電話でこういう状況であることを話すと、その翌日からちょっとずつ顔を出してくれるようになる。学校であった話、息子の得意な分野の課題を持ってくるなど。

 

そうするうちに1週間くらいで「休みが連続8日以上になると内申などに関わってくる。もしこれから先の息子くんが、あの時学校に行っていればと後悔することは避けたい。よかったら誰にも会わない時間にプリントだけ持ちに来ないか」と言われ、翌日から大緊張の中学校へプリントだけ貰いに行く。滞在時間1分とか2分とか。そのうち担任の先生の空いてる時間に別室で一緒に作業しないかということになり、5分程度から始まって、10分とか20分とか。本当に少しずつ少しづつ学校にいる時間(但し誰にも会わない時間、誰にも会わない教室)を増やし、担任の先生とも慣れていくようになる。行く行かないは本人の意思を尊重するので、約束の時間近くになってもつべ見てて行こうとしないとか、ゲームしてて動かないとか日常茶飯事だったのでとてもやきもきした。でも基本的に「行かなきゃならない」という気持ちがあるらしく(先生も遅くなっても心配こそすれ怒ったりは全くしないで待っていてくれた)、1学期別室登校になってからは休むことなく行ったし、気づけば午前中の頭痛は1ヶ月もしないうちに消えていった。

 

この間も紆余曲折。少し勉強を空いてる先生に見てもらおうかとしたけれどドタキャンしたり、部活は参加したいという話だったから参加の算段をつけたけれど直前で逃げたり。でも先生は「嫌だと自己表現できるのも大事なこと」と言って受け入れてくれた。ODのせいなのかなんなのか、別室登校している最中&帰宅直後くらいはテンションが上がって何でも出来る気分になっているらしく、部活に行く約束もしてきたり、すごい楽しみにしていたりする。なのに帰宅後2時間くらいすると「なんで部活行くなんて言っちゃったんだ俺は…」が始まり、夜にはもう行ける気がしなくなってしまうというのを何度も繰り返した。これは夏休み中まで続く。何度「行かないのにどうして行くって約束しちゃうの?」と思ったか。

 

別室登校も最初の頃は毎日行く前はどんよりしていたけれど、そのうち全く平気になっていったり、生徒に会わなければ学校に行くのは平気と言うようになり、期末テストも別室で受けることが出来た。

 

家では最初こそ自分から勉強をしていたが、段々勉強をしなくなりスマホでつべ三昧もしくはゲーム三昧。ODもあってか頭痛は消えたけれど、放っておくと10時くらいまで寝て起きない。徐々に夜寝る時間も後ろにずれていく。でも完全に昼夜逆転とはならず、ODだから起きられないのかなんなのかわからなくなる。SCさんに起きる時間も本人の決断にゆだねるよう言われるも黙って見てもいられず、時間の声掛けだけはすることにした。

 

クラスメイトには先生から、起立性調節障害の簡単な説明と、今息子がどんなことで辛い思いをしているか(立ちっぱなしだと気持ち悪くなることや頭痛などについて)をみんなに話してくれた。そして「これは誰にもあること。だから暖かく見守って、もし学校に来れるようになってもできるだけ普通に受け入れて」とも伝えてくれた。

 

6月の途中頃一度一番仲がいい友達が様子を見に来てくれ、そこから気持ちは少し前に動いた感じがした。それまでは誰からの連絡もなく(みんなすごい病気だと思っていたので電話が出来なかったらしい)、卑屈にもなっていたので自分から連絡を取ることもなく。でもわざわざ来てくれる友達がいたことは何より心強かったそうだ。

 

 

 

6月終わり頃、一度だけ先生がちょっと謀って、クラスメイトが保健室にいる息子を迎えに行くという荒療治をしたことがあった。それで仕方なく教室に行き、給食を食べ、昼休み、5時間目の話し合い、清掃、学活で友達と歩いて下校してきたが、「途中1回ものすごく憂鬱になった。すごい疲れた。でも楽しいっちゃ楽しかった」と話してくれた。但しこれ以後また別室登校継続。